こんにちは在宅カエルです。
AWS 認定 SysOps アドミニストレーター合格に向けて勉強を進めます!
今回はモニタリングとレポートのセクションについて学習します。
・AWS SysOps Administrator Associate を勉強中の方
・分野1:モニタリングとレポートのスコアを伸ばしたい方
・CloudWatchの概要を知りたい方
モニタリングとレポートとは
モニタリングとレポートはAWS SOAの試験分野での一つです。
試験全体に占めるスコアの割合は22%と
7つの分野の中でもっとも比重が重くなっています。
SOAは運用に関する知識や経験を問う試験なので当然ですね。
つまり、この分野をしっかりと得点することで
合格に近づくということになります。
実際一度目の受験ではモニタリングとレポートの分野が悪く、
結果見事に不合格でした。
詳細については試験ガイドをみておきましょう。
分野 1: モニタリングとレポート
1.1 AWS のモニタリングサービスを利用したメトリクスおよびアラームの作成と運用
1.2 パフォーマンスと可用性のメトリクスについて、およびその違いについての理解
1.3 パフォーマンスと可用性のメトリクスに基づく、改善に必要な手順の実行
関連するサービス
モニタリングに関するサービスを3つ、挙げてみました。
試験分野からメトリクスの監視について重点的に出題されることが
予想できると思います。
AWS上の多くのメトリクスはCloudWatchにて集計されるので
CloudWatchについて機能を見ていきます。
CloudWatch | AWSで実行されているアプリケーションをモニタリング |
---|---|
AWS Health | AWSサービスの稼働状況をモニタリング |
CloudTrail | アクティビティをログに記録し、継続的にモニタリング |
AWS Healthについてはこちらでまとめています。
Amazon CloudWatchとは
CloudWatchは様々なリソースからメトリクスを収集し、
モニタリングすることができるフルマネージドサービスです。
また、CloudWatchAlarms、CloudWatchLogs、
といったモニタリングに関する様々な機能を提供しています。
CloudWatch メトリクス
CloudWatchはAWSの各種サービスやオンプレミスのサーバー
から送られるメトリクスをもとにモニタリングを行います。
メトリクスとはシステムのパフォーマンスに関するデータです。
CloudWatchに発行されるメトリクスは様々なものがありますが
メトリクス、名前空間、ディメンションといった区分で管理されます。
*メトリクス
CPUの使用率、メモリの使用率、エラー発生数など
データポイントを一定期間集計したデータのこと。
データポインがデータそのものでメトリクスが集計値と言えます。
メトリクス名は個別指定して管理することができます。
また、メトリクスは作成されたリージョンにのみ存在します。
*名前空間
EC2, ECSなどのAWSのサービス名を指します。
複数のメトリクスのコンテナになり、サービス単位でメトリクスを確認できます。
デフォルトの名前空間はないため、CloudWatchに配置される各データ要素は、
名前空間を指定する必要があります。
*ディメンション
メトリクスを一意に識別する名前と値のペア。
例えば、インスタンスidを指定してインスタンス単位で
メトリクスを管理することでメトリクスの検索やフィルタなどに利用できます。
メトリクスは基本は1分、カスタムメトリクスの高解像度を利用して
最短1秒毎に生成できます。
ただしEC2では基本モニタリングで5分、詳細モニタリングで1分毎に生成されます。
またメトリクスの期間を指定して集約し、統計情報を表示することが可能です。
統計の単位としては下記の6種類が用いられます。
なおCloudWatchではリージョン間でのメトリクスの集計ができません。
統計 |
説明 |
Minimum |
指定された期間に認められた最小値です。 |
Maximum |
指定された期間に認められた最大値です。 |
Sum |
該当するメトリクスで加算されたすべての合計値です。 |
Average |
指定した期間の Sum/SampleCount の値です。 |
SampleCount |
統計計算で使用するデータポイントのカウント (数) です。 |
pNN.NN |
指定されたパーセンタイルの値。 |
EC2のメトリクス収集
EC2を例に具体的なメトリクス収集方法を紹介します。
メトリクスには標準メトリクスとカスタムメトリクスがあります。
標準メトリクスとはAWSにより提供されるメトリクスで
カスタムメトリクスは管理者自身が作成するメトリクスになります。
EC2では標準メトリクスとしてCPU、Disk、 Network、Status
に関するメトリクスを取得することができます。
標準メトリクスとして収集されない情報は、
AWS CLIのput-metric-dataまたはPutMetricData APIを使用して
CloudWatchへカスタムメトリクスとして書き込むことができます。
上記を利用したCloudWatchにメトリクスを書き込むプログラムとして、
CloudWatchエージェントが提供されています。
たとえばEC2では、メモリやアプリケーションのステータスなど
OS以上の範囲、およびAWSユーザーがコントロールしている範囲については
標準メトリクスとしては収集されないので、CloudWatchエージェントを
使用してメトリクスを収集します。
また、CloudWatchエージェントを導入することで
オンプレミスのサーバーのメトリクスを取得することが可能になります。
まとめ
モニタリングすることができるフルマネージドサービス
・様々なサービスからメトリクスがCloudWatchに送られる
・メトリクスはメトリクス、名前空間、ディメンションの区分で管理される
・メトリクスにはAWSによって用意された標準メトリクスとそれ以外のカスタムメトリクスがある
・CloudWatchエージェントを利用してカスタムメトリクスを収集する
ありがとうございました。
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